9月の中旬に4年ぶりにマラソン大会が開かれました。
参加者は約2000人。この地域に一番人が集まる日です。
参加賞に特選のブドウが出るのも好評です。
それ以上にハードなコースは特筆もの。
10キロコースを巨峰のコスプレで駆けたランナーはヒーローでした。
牧丘は巨峰の生産地であることを売りにして来ましたが、ここのところはシャインマスカットに置き換わりが進みました。
ところがそのシャインマスカットの値が頭打ちに。
また次の模索が始まる気配です。
この先の牧丘・三富の可能性として自然と対話しチームワークで生きて行くことを選んだ人たちが入って来ると思われます。
経済性だけを見るなら生産性を上げることにしか道はありません。
出典:日本遺産
それでは人口は増えない。
土地の持つ活力も歴史も意味を生まなくなるでしょう。
関わる人が増えることで多様性を取り戻すことができます。
かつては林業と木工で栄えた地域です。
お蚕さまの時代もあり、街は賑やかだったそうです。
現在は果樹栽培の風景に覆われています。
この風景が作られるのも40年くらい前からのもの。
たゆまずに変わってきた訳です。
世界農業遺産にこの風景が選ばれました。
どうこの風景を手入れして行くのかそれは私たちの意思に拠るのだと思います。
であるからこそ経済性を優先にせずこの風景に思いを寄せる人たちの心を撚って未来を見通したいと望みます。