浄化槽

浄化槽とは?

管工事のひとつである浄化槽工事ですが、下水道が整備された地域では使われません。

人口カバー率で言うなら9割以上の人が下水道のある地域に住んでいると言われていますから、かなりマイナーな設備と言えます。

しかしながらいわゆる田舎へ行きますと下水道を布設するには地理面の条件が費用対効果を厳しいため浄化槽がまったく無用になることはないと思われます。

出典:鹿児島市

浄化槽の目的は、排水の有機物を自家で分解することです。

浄化槽が普及する以前は自然界に生の排水が流され、自然の分解・浄化力にお任せでした。

それは生態系バランスを崩し、環境を劣化させて来ました。

浄化槽の中は人間が知り得た自然界の仕組みが凝集されています。

嫌気菌と好気菌を使い分けて処理を進めます。それは自然農を知る人には親しみのある仕組みです。

浄化槽の管理

浄化槽の機能は微生物の働きによるものですから繊細な環境の調整が必要になります。

定期的に点検し、沈殿した汚泥は抜き取り、空気量を調整して微生物に働いてもらう槽内環境を維持します。

この管理行為は法令で決められた浄化槽管理者に当たる者の義務になります。