プロパンガス

プロパンガスとは?

液化石油ガス=liquefied petroleum gas 英語つづりの頭文字を拾ってLGPとも表記します。

何ゆえ「プロパン」かと言うと、主成分がプロパンだからです。

出典:What's 石油

原料は石油です。

原油から石油精製工場で様々な原料へ分離させます。

その過程で液体ではなくガスになる成分の主な部分がプロパンになります。

元が液体ですから圧力をかけると液体になりやすく、容量を圧縮して運ぶことができます。

ポータブルであることは機動性に優れ、レジャーのみならず産業や災害時の活用に強味があります。

また天然ガスに比べて「濃い」ため火力に優れ、現場で液体から気体に変えるために用途に応じた火力を得やすい特徴があります。

プロパンガスのマイナス点

都市ガスは主に天然ガスを使用し、広範囲を各家庭まで配管で供給されます。

プロパンガスは容器に入れての配達が基本になりますので、供給コストの点で劣ります。

エネルギー源としてのガス

ロシアとの戦争に関り広く知られた通り、ヨーロッパにおいて暖房はガスを抜きに考えられません。

日本も近年ロシアからガス輸入を増やしています。

発電のみならず、水素燃料の生成にも使われます。

世界情勢の変化で通貨に絡んで原油が注目されますが、エネルギー源としてのガスは決して脇役ではありません。

プロパンガスの未来

脱炭素・脱石油の流れは止まることはないでしょう。

しかしながら火力調整における便利さを考慮すると、世の中から消えてなくなる事態は考えにくい事です。

水素の時代が来ると言われていますが、新しいインフラ・制度整備と設備の置き換えも徐々に進むと想像されます。

消えゆくものには執着せずに放り出せと言うような過度な効率重視の声も聞こえてきますが、需要がある限り利用者に寄り添って最後のひとりに対するまでサービスを続けることは、これまでお世話になった人々への努めでもあると私たちは考えています。